ユニバーサルメニューについて

「ユニバーサルメニュー(UM)」は、市区町村等自治体による身近な行政サービスの情報を、誰もが簡単に検索・活用できるような行政サービス関連標準メニュー体系です。
UMは、NPO団体アスコエが開発し、一般社団法人ユニバーサルメニュー普及協会(UM協会)が管理・運営しています。



なぜユニバーサルメニューが必要か

アスコエではもともと自治体Webサイト評価を行っていました。そこで実際に利用者の方にWebサイトを使ってもらい、感想を直接聞きに行っていました。サイトの評価は、欲しい情報までなかなかたどり着けないなど、残念ながら良いものばかりではありませんでした。その中で、あるシニアの方が、こんなことをつぶやきました。「国がやってることなんだから、みんな同じはずなのにねえ」
改めて自治体Webサイトのメニュー構造を調べてみると、メニュー体系がバラバラで、ひどい時には知りたい情報を見つけられませんでした。この問題を解決するためにも、全国共通のメニュー体系を作って使いやすさを全国共通にしたい。それがユニバーサルメニューのはじまりでした。


ユニバーサルメニューとは何か

ユニバーサルメニューは自治体Webサイトの使いにくさを解消するために開発されました。
特に分類・文言・情報の質と量などの内容面から精査を重ねて構成しています
特徴としては、以下の3点が挙げられます。

1.自治体向け共通メニュー体系である

実態調査や根拠法などをベースに、自治体間の行政制度の共通性に着目して作成した共通メニュー体系です。

2.使いやすいサイト設計手法である

デザインだけではありません。利用者がより身近に感じるメニューの文言、順序、分類などサイトの内容面も「使いやすさ」に配慮して設計しています。

3.市民参加の共同プラットフォームである

作成過程において、一部の専門家だけではなく、主婦、学生、シニア、障がい者など、サイトを実際に利用する方の意見を取り入れ、様々な利用者の「ユニバーサルな参加」を可能とする協働プラットフォームを形成しています。

なお、ユニバーサルメニューは現在、日々変化する行政サービスの状況を反映するために、一般社団法人ユニバーサルメニュー普及協会により管理・運営されています。


ユニバーサルメニューの活かし方

今回配布している「UMマップ」「UMテンプレート」をダウンロードして、ご担当のWebサイトと比較してみてください。「UMマップ」は、今以上に使いやすいカテゴリ構成のヒントとなります。「UMテンプレート」は今以上に充実したコンテンツ作成に必要なものを示します。
UMの活用・導入にあたっては、OpenUMプロジェクトが個別に支援することもできますので、ぜひご相談ください。


UMを活用するメリット


UMのメリット1



行政制度の情報構造の標準化・XML化によるメリット


UMのメリット2



UMご利用について

UMの利用については、一般社団法人UM普及協会による管理のもと、以下の通りとなります。

自治体ご担当者の方へ

○ご利用時:

 ご利用の連絡とUMマーク表示、便利リンク(協賛サイトリンク)掲載をお願いしています。

○運用:

 基本更新情報を無償で、メール連絡します。(随時)
 UMマニュアル提供、詳細保守は、有償コンサルティングベースで承っています。

企業の方(Web制作会社の方)へ

○ご利用時:

 ご利用の連絡と社団UM協会加盟をお願いします。
 (無断での商用利用はお断りします)

○運用保守:

 基本更新情報を無償で、メール連絡します。(随時)
 UMマニュアル提供、詳細保守は、有償コンサルティングベースで承っています。

使いにくい自治体Webサイトでは、利用者に必要な情報が行き届かず、自治体の業務が滞り、制作・運用会社は本来の価値を発揮できません。よりよい自治体Webサイトの実現のために、ぜひ、UMをお役立てください。


参考文献

安井秀行『自治体Webサイトはなぜ使いにくいのか?』(時事通信社)